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【2010-2011】フィギュアNHK杯女子SP―2/最終滑走・浅田真央選手

2010-2011フィギュアスケートグランプリシリーズNHK杯、女子ショートプログラムの最終滑走は浅田真央選手。
ジャンプ矯正に乗り出した、その成果やいかに・・・。

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真央選手の演技、はじまる

NHK杯女子ショートプログラム。

最終滑走は、世界女王・真央ちゃんです。毎度のことながら柔和な表情・・・でもこの顔付きから、とてつもない演技が数々生まれました。

うん、大丈夫!!

いつもよりたっぷりと時間をかけてスターティングポーズへ。

曲はシュニトケの『タンゴ』
タラママの愛と期待がいーっぱい詰まった、宝石箱のようなプログラム、と初めて観たとき思いました。

男性と踊っている女性を表現したい、との意欲作。
6分間練習では映像にはなかったのでわからないのですが、3Aの成功はあったのでしょうか。私が見たときはタイミング合わせのシングルだけだったのですが。

その後佐藤コーチの元へ行き、なにやら打ち合わせていたので、今回は、ダブルで行くんじゃないかと思っていたのですが、演技前に画面に映し出されたジャンプの予定要素は、

  • 3A
  • 3Lo-3Lo
  • 3F

おう・・・。

しかも、今大会ではSPで1度、FPでは2度、計3度のトリプルアクセルに挑む、とはっきり公言したのだとか。

この完璧主義が、誰にも負けない真央ちゃんの良い所でもあり。

で、実際の演技です。

ジャンプは「助走スピード」を課題に挙げた長久保コーチのご指摘を踏まえ、3アクセルの軌道に入る。ドキドキしながら見ていたら・・・ダウングレードジャンプに両足着氷

次は3Lo-3Lo予定。

セカンドジャンプ、ループなんですね、しかも3回転の。これは今季から採用の70%という保険を有効に使おうという戦略かしら。

しかして、実際は2ループに変えてきました。

転ばなかった・・・ほっ。

そして意外にも最近抜けちゃうことが多々あるフリップ。悪い予感というのは当たるもので、またまた1回転で降りてきてしまいました。ボードにすごく近かったですね。もし強引に3回転飛んでいたら、激突していたかも知れません。

八木沼さんも、「いつもより飛ぶタイミングが遅かったように思う」とコメントしていましたから、おそらくはそこに原因があったのでしょう。

結局は唯一安全に飛べたと思ったコンビネーションも、最初のループで70%判定。アクセルは予想通りダウングレードからの減点1.43と言うことで、基礎点8.5の筈が残ったのは1.87ぽっち。

3Lo+3Lo=10.2基礎点の筈が減点もあり4.3。

一番痛いフリップの失敗は基礎点5.3転じて0.5。

スピンも全てレベル3。

それでも最低見積もって50点くらいかな、と思ったら、演技オーバーのDeduction1もつき、47.95なんていう見たこともない点数になってしまいました。

  • 3A<<
  • 3Lo<-2Lo
  • 1F
  • CCoSp3
  • FSSp3
  • SlSt3
  • LSp3

演技後の真央選手

ここは、真央ちゃんが目指す至高の頂点までの深い深い「ため」の時期だということはわかっていても、あの落胆した表情は辛いですね。そこに、ひまわりのように咲き誇る天真爛漫な佳菜子ちゃんが居るから、尚のことです。

練習では飛べているからこその、この驚異のプログラム構成なんだとは思いますが、JOの出来や、矯正に着手するまでの年月の長さを考えると、少し難度を落として臨ませてあげたかった、とはファン心。ジャッジに、間に合わないことをやっている心象を与えるのは、将来に向けて借金となってしまうような危惧を覚えます。

JOの後、ひたすらジャンプの練習に時間を割いてきた、という真央ちゃん。名古屋から横浜の佐藤先生のところに通うという涙ぐましい努力を見せました。いくら時間がかかっても、辛抱強く待ちたいですよね。

佐藤先生の仰るように、「長年培ってきたものを今更変えるのは乱暴なこと」という意見がこれからも真央ちゃんの周囲をとりまくことでしょう。名実共に世界一になった立場でありながら無様に転んでしまうことも厭わず取り組み始めたこの一大プロジェクトを、ファンとしては推奨したいです。

誰になんと言われようと、やり遂げるんだ、真央ちゃん!

この苦労と屈辱が報われる瞬間を、絶対に味合わなきゃ、です

女子ショートを終えて

演技終了後の感想ですが。

えっΣ(゚д゚;)

と思ったのは、皆さんが選ぶ3ジャンプの種類です。

トップ選手ならば、ショートではフリップとルッツを選択するのが主流でしたね。

コストナーちゃんもそうだったと思うけど、今回はコンビネーションが3T、ステップからのジャンプは3Loでした。

コルピちゃんも、昨季はルッツからのコンビネーションでしたがやはりトゥxトゥのコンビネーションジャンプに。

ゲデちゃんは昨季もトゥトゥコンビでしたけど。

レピストちゃんやマイヤーちゃんのように基礎点低くても自分の得意のジャンプを飛ぶ主義の方々はむしろ稀だったのですが、今季は基礎点低くても加点で稼ごう派が主流?

加点で五輪の金を勝ち取ったヨナ選手の影響は絶大のようですね。

ショートの得点

  Pl.  NameNationTSS
=
TES
+
PCS
+
SSTRPECHINDed.
1Carolina KOSTNERITA57.2727.5229.757.507.117.467.547.570.00
2Kanako MURAKAMIJPN56.1029.8126.296.616.186.796.616.680.00
3Rachael FLATTUSA53.6928.2925.406.506.076.366.396.430.00
4Ashley WAGNERUSA52.9327.3425.596.506.146.436.436.500.00
5Kiira KORPIFIN52.6023.8928.717.186.867.297.187.390.00
6Caroline ZHANGUSA50.7125.9324.786.366.046.186.296.110.00
7Jenna MCCORKELLGBR49.0726.3622.715.965.255.825.645.710.00
8Mao ASADAJPN47.9520.0028.957.576.967.077.327.251.00

次は男子!

そろそろ男子ショート始まります。 無良くん3番、羽生くん6番、大ちゃん11番滑走となっています(*^▽^*)

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