【2009-2010】フィギュアGPロシア杯／プルシェンコ現役復帰戦で勝利

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1 男女シングルの結果をまずは
2 男子シングル感想
3 女子シングル感想

男女シングルの結果をまずは

男子は復帰第1戦となったエフゲニー・プルシェンコさんが、
女子はSP3位からの逆転に成功した安藤さんが、

それぞれシングルを制しました。

男子シングル感想

まず、男子ですが･･･

プルさん、すごい高得点(笑)。
ただ、第一線を退いていたにも関わらず、4-3軽々とやってのけたのには度肝を抜かれました。
3Aも、単独とコンビネーションで、微動だにせず決めてしまいましたね。
世界中の男子スケーターは、

「ボクの居ない4年間、何やってたの」

と、言い放たれた気分でしょう。

ヤグ・プルなき後、しのぎを削ってきた有力選手達は、ミーシン・コーチが言う通り、到達すべき上限を一気に上げることを余儀なくされました。

男子シングル最終結果（上位3人）。

FPl.	Name	Nation	Points	SP	FS
1	Evgeni PLUSHENKO	RUS	240.65	1	1
2	Takahiko KOZUKA	JPN	215.13	2	2
3	Artem BORODULIN	RUS	201.55	4	3

www.isuresults.com

ISU GP Rostelecom Cup 2009 - Men

http://www.isuresults.com/results/gprus09/CAT001RS.HTM

女子シングル感想

ショート終了時点

SP終わってシェバスチェンさん、シズニーさん、安藤さんの順。

ISUのオンライン速報を追っていた私は、終了時真央ちゃんの名前が見つからなくて一瞬迷子になりました。
大抵1番上見ていれば名前がポーン！と載ってきますからね。

51.94！？

これはもう、3Aの失敗だけでは済まなかったことは明白でした。
過去にもSP終了時6位というのはありました。そう、2007年のGPF。
だけどあの時はファイナルでしたから、ミスをすれば情け容赦ない方々の集まりですからね。
しかも、フリーで逆転できる確信もありましたから。

フリープログラムで

こちらは順位・得点・全ての結果を見てしまった後に、実際の映像を見ることとなった訳なのですが。
正直、演技を見て、おかしな言い方ですが、少しホッとしました。
そう、恐らく･･･
真央ちゃんは、ただ、ただ、ひたすらに3Aを、どうしてもどうしても決めたかっただけなんだ。
それが出来なかった以上、他の要素全てに成功したとしても意味がない、ぐらいに。

それが一体何の救いになるのかはわからないのだけれども、でも、何をやっても評価してもらえなくなった訳なのではなく、真央ちゃん側に問題があるとわかったことに、ひと筋の光が見えたような気がするのです。

さあ、どう立て直す

2008Worldsで、最初の3A踏み切ることもできずに転倒した後に、すくっと起き上がってすぐさま3-3飛ぶところから立て直して優勝してしまう、私達の知っている真央ちゃんに戻るには、どうしたら･･･。

連盟やマスコミは、タラソワ・コーチとの相性が悪い、などとまことしやかに語ってはおりますが、私は真央ちゃんがこの惨敗に屈することなく、プログラムとジャンプの構成を変更しないと宣言した意図からも、このままの布陣でオリンピックを勝ち取って欲しいと願っています。

真央ちゃんが目指しているのはオリンピックの優勝であり、それはつまりヨナ選手に勝たなければならないと言うことです。無難に演じれば表彰台は狙えるかも知れませんが、恐らくそれでは意味がないのです。どんな危険を冒してでも、可能性に賭ける。その決意を世界選手権終了後、ますます燃え上がらせているのだと思います。

プログラム『鐘』

最後に。

フリーの『鐘』。
ジャンプが入らない状況でありながら、芸術的評価はかなり高いです。ジャッジ側には、既にこのプログラムが完璧に演じられる日の準備は万全であるように思えます。
シーズン当初、あのどん底の出だしからよくぞここまで立て直した･･･と感慨深く見つめるノーミスの『鐘』は、おそらく私達の心を打つでしょう。
あの曲には苦悩がよく似合います。

最初から最後まで絶好調ならば表現することのできない何かが、みんなを最後に狂わせてくれるものと信じて。

女子シングルの総合結果（上位5人）。