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シーズン締めくくりの大会がまだあった(汗)!
世界フィギュア国別対抗戦、始まりました
・・・正直、ワールドで燃え尽きてまして
もう、どうでもいいかなって思ってました(´・ω・`)。
大会の概要も知らなくって、つい数日前に、
「へ~、ショートもあるんだ」
ってなやる気のなさでm(u_u)m
どのチームが参戦するのか、誰が来日するのかも知らず。ただひたすらに人づてに断片的情報を得ただけで日々を流しておりました(;^_^A
ショートプログラムでトリプルアクセルを!
その私を目覚めさせたのが、一昨日出た
「真央ちゃん、ショートでトリプルアクセルに挑戦!!」
のヘッドライン。
そうそう、私の脳裏に焼き付く、真央ちゃんショートでトリプルアクセルを飛ぶの図。あれは、いつだったかなあ・・・確かに覚えてるんだけど、どの大会だったのか思い出せない。
しかもISUのルールブックを何度読み返しても、女子シングルのショートは「アクセルは2回転半」と限定されている。
ん~、あの記憶は何だったんだろうと不安になるも、スケ友に「今回はコンビネーションで飛ぶんだよ」と諭される。
そっか、そうだよね。ショートプログラムの規定要素、
「3回転+3回転もしくは3回転+2回転のコンビネーション・ジャンプ」
のエレメンツにトリプルアクセルをぶつけようという目論み!
本日の報道で明らかになりましたが、真央ちゃんは2006ジュニア・ワールドのショートでトリプルアクセルのコンビネーションに挑戦していました。結果はセカンドジャンプがシングル・ループになってしまい、コンビネーションと認められなかったのですが。
時代は逆行してしまいましたが、男子がこぞってショートにクワドを入れ始めた全盛期2001シーズン。その1シーズン前、男子ショートにクワドが許されていなかったとき、トップ選手たちはショートのコンビにトリプルアクセル+トリプル・トゥを使い、単独のアクセルはダブルを飛び、差別化を図っていました。
真央ちゃんもとうとうこんな領域にまで到達してしまったのね・・・と、感慨深くなる。
出場選手のラインナップ
蓋を開けてびっくりだったのが、来日した選手の豪華なこと。
昨年までこの時期開催されていたジャパン・オープンと、どうもカブってしまうのですが、この国別対抗はれっきとしたISU主催のコンペ。将来的には五輪種目になるかも知れないんですか?
もし、10年前にこの大会があったのなら、ロシアからはヤグとプルとスルツカヤとエレーナ&アントン、ロバチェワ&アベルブフが来てたんだっちゅーに。ロシア、強っ!!
アイスダンス
プログラム1番は、アイスダンス。
地上波放送があったのは日本代表のリード姉弟とカナダ組、アメリカのベル&アゴのみでしたが(ですよね?)。
ベルビンちゃんの美しさにはみなさん度肝を抜かれたのではないでしょうか。ベレー帽があんなに似合うスケーターっていたかしら。オリジナルダンス64点台というのは世界的な相場でどうなのかはわかりませんが、昨日の中にあっては別格だったことでしょうね。
日本のリード姉弟は世戦16位、とこれからが楽しみなカップルです。レベル2の技が後で4に修正になり、順位をひとつ上げたようです。
男子ショート
ミスター・パーフェクトの名を新たに進呈したいカナダのパトリック・チャンくんが転倒するぐらいです。ワールドの直後がいかに緊張感の途切れる時期なのかと痛感しました。
GPFを制したアメリカのアボットくんもあらららら。
日本の小塚くんは、ワールドに引き続き、日の丸を思い切り背負ってしまいました。
3Aが1Aに、3Fでは転倒・・・。今晩のフリーへモチベーション上げ頑張れ~
織田くんは、クワドを予定していたようですが結局は回避、手堅くまとめて大正解。3位という結果です。
そんな中、個人のプライドもかけて戦っていた両名が、フランスのジュベールくんとアメリカのエヴァンくん。
いや~、見応えありました。
「絶対に負けるもんか」って顔つきでしたよね、二人とも。
先にリンクに立ったのはエヴァンくん。『ボレロ』。
予定されていたジャンプを全部成功させ、83点台。会場が一気に国際大会のボルテージにアップする
そこに「今のは僕の前座だぜ」と登場したのが、トリのジュベールくん、『Rise』。
この時期でも有言実行の4-3コンビネーション!他の追随を許さない最高難度の技の盛り込みよう、3A、3Lzだって朝飯前。どんだけ凄いんですか、貴男は
ワールドの再現の如く、85点台で首位に立つ。
大会初日はペアの競技はないとのことで、次の女子シングルが本日の最終競技に。
女子ショートプログラム
衝撃の女子ショートプログラムを遡ってみましょう。
テレビ地上波では、第1GP最終滑走のシンシア・ファヌフさんから。
『ノクターン』の調べに乗って迫力あるスケーティング。でもコンビネーションのつもりだったファーストジャンプ3Lzで転倒。あいたたた・・・
最終グループ6分間練習にスタンバるの映像にカメラが切り替わる。
モロゾフコーチが密着する安藤さんの姿をバックに、フォーカスされている手前の真央ちゃんはひとりぽっち。タラママ、今回も帯同していないんだ、と胸がキュンとなる
ひょっとして、もしかして、今からやろうとしているショートでの3A投入は、コーチ不在のうちに既成事実作っちゃえ的発想によるものなのかもと勝手な妄想が脳裏をよぎる。(もちろん、考えすぎでしたが)
アリョーナ・レオノワ(RUS)
ISUのランキング順に滑走すると定められた今大会のショートプログラム。
最終グループ第1滑走の大役を得たのは、最近売り出し中のアリーナ・レオノワちゃん、18歳。今季のジュニア・クィーン
3F-2T、3Lz、2Aジャンプ全て決め、演技終了後はガッツポーズ。
母国の誇り、スルツカヤさんに憧れているのだとか。
4年前、ここ代々木でGPF優勝間違いなしと言われたそのスルツカヤにまさかの土をつけた当時15歳の大和撫子は今日最終滑走で登場する。
何の恐れもなく無敵だったあの頃の真央ちゃん。追われる立場と過剰な期待の苦悩を知った今だからこそ表現できる、魅力的かつ憂いのある滑り。いちいち感慨深くなる、ややこしい自分(笑)
レイチェル・フラット(USA)
こちらは昨シーズンのジュニア・クィーン
3-3を持っている彼女は、冒頭で挑戦してきた。
ジャンプ全て成功させるも得点は58点台。キスクラで、3-3認定されなかったことを悟るフラットちゃんなのでありました。
キャロライン・ジャン(USA)
一昨年のジュニア・クィーン
彼女も3-3をトライ。
助走が止まりそうなスピードではらはらするけれども、最終兵器のスピンで惹き付ける。
やはり3-3認定されず。
安藤美姫(JPN)
さてさて、日本から安藤さん。
女子の中で最も高得点とされるコンビネーション、3Lz+3Lo。安定した3F、流れるように降りてきた2A。今まで見た中で一番良いショートなのでは!
リンクサイドで見守るモロさんの姿勢が日に日に低い前傾になる(笑)
コンビネーションのセカンドジャンプがやはり回転不足、だけど全体的にレベル高く62点台。スパイラルと最後のスピンがレベル1の判定。ふぅ~ん・・・
ジョアニー・ロシェット(CAN)
来ました、カナダのロシェットさん。
2アクセルから始まり、3Lz+2Tのコンビネーション。3-3持ってるけど安全策。2footだし、ステッピングアウトなのに安藤さんと同じ点数が出る(ぴきっ←何の音?)。ただ、とても堅実で、身目麗しいことは確かだし、ファンも多い。
浅田真央(JPN)
最終滑走、真央ちゃん。『月の光』。
これまで直線で滑ってきて3F+3Loしていた箇所を3A+2Tに変更して臨むと宣言。ただでさえミスの許されないショートに、更に大きな大きなリスクを背負って頂きに挑戦しようと言うのだ。
アクセルの踏切に合わせ円を描いて助走してきた。最高速度に到達したのはフェンスにぶつりそうなほど近づいたジャッジの目の前。高く高く飛び上がり、リプレイの必要がないほど鮮やかに着氷する。そして2Tのセカンドジャンプ。
決まった!!
淀みなく次のエレメンツ、3Fに入る。踏切への迷いはない、晴れやかで自信に満ちた跳躍。最高傑作の予感が確信に変わる。
助走の弧と逆方向に飛び上がる粋なジャンプ、2A。軽やかな着氷に柔らかく翻るスカートの裾が美しい。半年間運命を共にした優しい音楽に見守れながら演技が終了する。
ノーミス。
3Aをコンビネーションに使うというどえらいショートプログラムが、ここに完成した。
思えば、世界選手権が終わってからの3週間
絶望の淵におりました。
ショートプログラムでのヨナ選手との10点差というビハインドは、1年間では埋まらないであろうと正直諦めておりました。
真央ちゃんの代名詞「挑戦」をかなぐり捨て、もろもろのジャンプをダウングレードすれば、これほどまでの苦境に立たされることはないのにとも思いました。それはとても癪なことだけれども、受け入れるしかないのだろうか、と。でも成功するかどうか天に任せるような選択も、真央ちゃんには似合わないような気もするし・・・
あったんですね~、そのどちらも諦めなくて済む秘策が!
- 回転不足度90㌫だった3F+3Loを3A+2Tに
- 半分以下の成功率だった3Lzを3Fに
「苦手な技で頭がいっぱい」のまま滑った今シーズン過去5回の国際大会では66.06点を出すのがやっとだったショートプログラム。大幅な構成変更に「ワクワクして滑った」ら、本当は75.84点もの価値のあるプログラムだったことが証明できた。バンクーバーまでに間に合うかどうかわからないと思っていたのに、一気ですよ、一気!!!
ISUジャッジのもと、史上初のショートでのトリプルアクセル成功という称号のおまけつき。
オリジナルの構成のままでも成功すれば出たかも知れないけど、新しい構成で得た歴代2位のハイスコアはそれより遙かに「してやったり」感があって、私は二重にも三重にも喜びに酔いしれましたとも
それに何と言っても、ショートを滑りながら、溢れ出る笑みを抑えきることができない真央ちゃんを見ていると、この成功がいかに大きな意味を持っているのかが汲み取れて目頭が熱くなりました
インタビューに向かった真央ちゃんの頬は紅潮し、目は潤々だった。
「あっ、泣く」と私は思った。
だけど真央ちゃんは堪えた。
今シーズンの苦しみを思えば、涙を流しても誰も咎める人はいないだろうに、まだ泣いてはいけないと懸命にブレーキをかけている姿に、彼女の強さたる所以が垣間見えた。
なんとこの粋な計らいはロシアにいるタラママからの今シーズンラストの指令だったんだとか
ショートにトリプルアクセルなんて、いつ頃から暖めてた策なんですかねえ。
ヨナ選手とオーサーさんがあり得ない高得点に狂喜乱舞するキスクラを横目で見ながら、一瞬でひっくり返せることをわかってんだとしたら、さすがに策士。しかもそれをやってのける生徒だからこその最強タッグ
まさに「リーサル・ウェポン」
来シーズン明けてから発射しても痛快だっただろうけれども、これから1年もの長きに渡りあちらサイドが枕を高くして眠れなくなったことも事実。
まだフリーが残ってるけど、もうお腹一杯。
初日が終了して日本が暫定何位だったかも、忘れてしまいました。
すみません。
女子ショートプログラムの結果。
Pl. | Name | Nation | TSS = | TES + | PCS + | SS | TR | PE | CH | IN | Ded. – |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Mao ASADA | JPN | 75.84 | 44.40 | 31.44 | 7.85 | 7.45 | 8.10 | 7.85 | 8.05 | 0.00 |
2 | Joannie ROCHETTE | CAN | 62.08 | 33.60 | 28.48 | 7.25 | 6.95 | 7.05 | 7.15 | 7.20 | 0.00 |
3 | Miki ANDO | JPN | 62.08 | 32.80 | 29.28 | 7.50 | 7.10 | 7.35 | 7.25 | 7.40 | 0.00 |
4 | Caroline ZHANG | USA | 58.88 | 33.00 | 25.88 | 6.50 | 6.20 | 6.55 | 6.65 | 6.45 | 0.00 |
5 | Rachael FLATT | USA | 58.40 | 32.00 | 26.40 | 6.65 | 6.20 | 6.70 | 6.70 | 6.75 | 0.00 |
6 | Alena LEONOVA | RUS | 54.72 | 30.00 | 24.72 | 6.45 | 5.75 | 6.25 | 6.15 | 6.30 | 0.00 |
7 | Cynthia PHANEUF | CAN | 54.30 | 31.50 | 23.80 | 6.00 | 5.55 | 6.10 | 6.05 | 6.05 | 1.00 |
8 | Binshu XU | CHN | 50.30 | 29.70 | 20.60 | 5.45 | 4.95 | 5.10 | 5.20 | 5.05 | 0.00 |
9 | Candice DIDIER | FRA | 48.38 | 27.74 | 20.64 | 5.35 | 4.85 | 5.30 | 5.05 | 5.25 | 0.00 |
10 | Yan LIU | CHN | 44.36 | 25.12 | 19.24 | 5.05 | 4.45 | 4.80 | 4.95 | 4.80 | 0.00 |
11 | Katarina GERBOLDT | RUS | 42.42 | 22.50 | 20.92 | 5.45 | 4.95 | 5.30 | 5.20 | 5.25 | 1.00 |
12 | Gwendoline DIDIER | FRA | 38.10 | 21.38 | 17.72 | 4.60 | 4.10 | 4.45 | 4.55 | 4.45 | 1.00 |
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