ちょっと悲しみのショートプログラム
ショートは真央ちゃんのトリプルアクセルが認定されず、68点という採点に愕然としちゃって、最終GP残して睡眠に逃げてしまいました。
そしたら朝起きてビックリしましたとも。
ヨナちゃん、7位
首位は未来ちゃん
未来ちゃんは申告外の3Lz-3T飛んで、それなら真央ちゃん越えも仕方ないかと思ったら、回転不足だったんですよ。
3Lz-3Tが3Lz-2T判定になる(未来ちゃん)のと、
3A-2Tが2A-2T判定になる(真央ちゃん)のとじゃ、
基礎点的にも負け、ってことか・・・確かに・・・。
寝る前に見た安藤さんにも驚きました。
凄いスピードあって、今度こそ3-3決まるんじゃないかと思ったら、転倒。
鈴木さんは翌日確認でしたが、48点台・・・。
彼女の悲しい涙は、初めて見ました。
未来ちゃん、真央ちゃん、レピストちゃん、コストナー・・・と続く折り返しで、フリーに突入しました。
Pl. | Name | Nation | TSS = | TES + | PCS + | SS | TR | PE | CH | IN | Ded. – |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Mirai NAGASU | USA | 70.40 | 40.20 | 30.20 | 7.60 | 7.15 | 7.70 | 7.70 | 7.60 | 0.00 |
2 | Mao ASADA | JPN | 68.08 | 37.12 | 30.96 | 7.95 | 7.25 | 7.95 | 7.65 | 7.90 | 0.00 |
3 | Laura LEPISTO | FIN | 64.30 | 34.98 | 29.32 | 7.45 | 7.10 | 7.20 | 7.40 | 7.50 | 0.00 |
4 | Carolina KOSTNER | ITA | 62.20 | 33.20 | 29.00 | 7.25 | 6.90 | 7.25 | 7.35 | 7.50 | 0.00 |
5 | Ksenia MAKAROVA | RUS | 62.06 | 36.90 | 25.16 | 6.50 | 5.90 | 6.50 | 6.25 | 6.30 | 0.00 |
6 | Rachael FLATT | USA | 60.88 | 33.80 | 27.08 | 6.60 | 6.15 | 7.25 | 6.85 | 7.00 | 0.00 |
7 | Yu-Na KIM | KOR | 60.30 | 30.02 | 30.28 | 7.95 | 7.45 | 7.30 | 7.70 | 7.45 | 0.00 |
フリースケーティングの模様
安藤美姫(JPN)
第3GPだった安藤さん。
会心の出来だったんじゃないでしょうか
映像で見るかぎり、やったの表情でしたよね。
本人、納得のフリー3位で、総合4位となりました。
キム・ヨナ(KOR)
同じく第3GP滑走となったヨナ選手は、不本意なSPを披露してしまったけれども、フリーでは目をつぶってもできますって感じで3Lz-3T、3F、2A-3Tなどを楽々と成功。
だけど後半に入って異変が!
3S転倒、2A飛ばず。
それでも五輪女王の貫録で130点という高得点が
カロリナ・コストナー(ITA)
最終GP最初の登場は地元・コストナーさん。
4年前同じ会場で9位に沈み、バンクーバーでは目も当てられない結果に。メンタルの先生を新たにつけた、との効果が、いきなり現れました。
冒頭の3-3含め、ノーミスの演技!!
久しぶり? いや、初めて?(失敬)
ただ、ノーミスとは言っても転倒がなかったという意味で、ジャンプは着氷ミスなど減点が相次ぎました。パラベーラのお客さんは、115点にブーブーでしたが、素晴らしいリスタートではありませんか、うん。
浅田真央(JPN)
そのどよめいた会場に、真央ちゃん登場。
正直、SPでの判定を教訓に、3Aは1つにするのではないかと私は弱腰な予想をしてました。全日本と同じ構成にして、ミスなく減点なくまとめあげるのではないか、と。
しかし。
しかーし!!
・・・ダメね、私ったら(ふっ)。
真央ちゃんがオリンピック後の虚脱感に打ち勝ってこの大会に気持ちを奮い立たせたのは、SP・FP共にパーフェクトに演じたいという熱望からでした。DG判定に怯むことなく、飛んできましたよ3Aふたつ
ふたつめは回転不足とされたけれども、慎重に、でも果敢に、次々と自慢の技を見せつけます。
オリンピックで激しく後悔を残した、3F-2Lo-2Loそして3T。
二度と同じ轍(てつ)を踏むことはしません。
テーマである怒りに自らの1ヶ月前の思いを乗せ、鬼気迫るストレートラインステップ。
下積みの時代をじっと堪え忍んできた『鐘』を、シーズン最後の舞台で遂に金色に輝かせたのでした
ラウラ・レピスト(FIN)
美しい美しい3T-3Tを見せてくれた美しすぎるレピストちゃん。
苦手なルッツも決めて(初披露?)、会場は興奮のるつぼ。
なのに、その後のループふたつとサルコウひとつが共に2回転に。
最終的にはショートでのアドバンテージにも助けられ、銅メダル獲得。ヨーロッパ開催の世界選手権で、面目を保ちました。
長洲未来(USA)
もし真央ちゃんがタイトルを逃すとしたら、相手はこの人しかいないと思っていました。
長洲未来ちゃん。
彼女にバンクーバーのときの『カルメン』を演じられたら、やばいかも、と。
不治の病に伏しているお母さんを励ましたい一心で、前半のショートでは格上のお姉さまたちを一蹴した強い強いハートもあります。
だけども。
演技前のキャロル先生の険しい表情からも、未来ちゃんがとてつもなくアガっていることが窺えました。その不安が、曲の盛り上がりとは裏腹に、芋蔓式に現れて・・・。終わってみれば、105点の失敗演技。フリー11位、総合7位にまで転落してしまいました。
ただ、真央ちゃんが来季以降、新たに気を付けなければいけないのは未来ちゃんであることだけははっきりしましたね。超・強敵、です。強敵、だけれども、大好きな選手でもあります。
フリーの結果ならびに最終結果
フリーの結果。
Pl. | Name | Nation | TSS = | TES + | PCS + | SS | TR | PE | CH | IN | Ded. – |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Yu-Na KIM | KOR | 130.49 | 66.45 | 65.04 | 8.35 | 7.75 | 7.95 | 8.15 | 8.45 | 1.00 |
2 | Mao ASADA | JPN | 129.50 | 67.02 | 62.48 | 8.25 | 7.40 | 7.95 | 7.55 | 7.90 | 0.00 |
3 | Miki ANDO | JPN | 122.04 | 63.64 | 58.40 | 7.35 | 6.85 | 7.60 | 7.30 | 7.40 | 0.00 |
4 | Cynthia PHANEUF | CAN | 118.04 | 61.48 | 56.56 | 7.20 | 6.65 | 7.35 | 7.15 | 7.00 | 0.00 |
5 | Carolina KOSTNER | ITA | 115.11 | 54.87 | 60.24 | 7.70 | 7.20 | 7.55 | 7.55 | 7.65 | 0.00 |
6 | Laura LEPISTO | FIN | 114.32 | 54.24 | 60.08 | 7.60 | 7.40 | 7.45 | 7.50 | 7.60 | 0.00 |
表彰台は、
- 金:真央ちゃん
- 銀:ヨナちゃん
- 銅:レピストちゃん
の3名が上がりました。
真央ちゃん、タイトル奪還です!おめでとう~
最終結果、上位6人。
FPl. | Name | Nation | Points | SP | FS |
---|---|---|---|---|---|
1 | Mao ASADA | JPN | 197.58 | 2 | 2 |
2 | Yu-Na KIM | KOR | 190.79 | 7 | 1 |
3 | Laura LEPISTO | FIN | 178.62 | 3 | 6 |
4 | Miki ANDO | JPN | 177.82 | 11 | 3 |
5 | Cynthia PHANEUF | CAN | 177.54 | 8 | 4 |
6 | Carolina KOSTNER | ITA | 177.31 | 4 | 5 |
2009-2010シーズンも終わり
真央ちゃんの優勝スコア、197.58は、ただひとりSPFP共にノーミスの演技内容から言っても到底納得できる数字ではありませんが、思うように点数が伸びなかったことを決して五輪症候群のせいにはしませんでした。
毎年進化を続ける真央ちゃんのオリンピック・シーズンの信条は、トリプルアクセルを3つ入れること。その崇高な目標を、最後まで貫き通しました。
この偉業を称える言葉は、本当に見つかりませんね。
スポーツは審判と戦っちゃダメだっていうけれども・・・。
それでも近年の審判との攻防は本当に熾烈でした。
見ている我々も、苦しみぬきました
白状します。
昨晩のフリーの演技を見ていて、あんなに素晴らしい真央ちゃんの演技を、自分が全く楽しんでいないことに愕然としました。
「この3Aは認定されたのだろうか」
始めから最後まで、頭の中ではそのことばかり考えています。こんなに頑張っているのに、3Aが認定されていなければ、またあの低い低い点数が出てしまう・・・。
真央ちゃんの素晴らしい演技を純粋に楽しむには、私たちはあまりにも傷つき過ぎました。
今シーズンは、3Aの成功が得点源だった真央ちゃん。
来季以降も、それを外すことはあり得ないと思うし、大技は続けるべきだし、でも例えそれが今季のようにDGされまくったとしても十分に賄えるだけの別の武器が必要になりますよね。
バリューの高いルッツや、セカンドジャンプに3回転をつけるコンビネーションなど、素人目にはそんなところを希望してしまうのですが。
「五輪の悔しさはこの試合で晴らすことはできない」
実に含蓄のある言葉。
次のオリンピックには、私も心からワクワクした気持ちで、真央ちゃんの演技を始めから最後まで見つめていられたらいいな~と切に、切に、願っております。
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