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今年は北海道・札幌で開催!
2015年の全日本選手権が今年は北海道札幌、真駒内の地でクリスマスのこの日に幕を開けました。
あー・・・私は何故自宅で観戦しているのでしょう(笑)。
これが東京代々木ならば諦めもつくところですが、札幌ですよ、みなさん。年末のこの忙しいときに北海道まで行きます?
一次の抽選に漏れ、二次のコンビニ店頭販売では列の先頭の方の時点で玉砕、三次のネット先着販売も入口に辿り着いたときには完売、まさに完敗でした。長いフィギュアスケート観戦歴で最大の危機を迎えております。日本が静かだったあの頃が懐かしいな~・・・(遠い目)。
男子ショート
イジイジした前置きはさておいて。
まずは本日行われた男子ショート、上位10名のスコアを紹介してまいりましょう。
PL. | 選手名 | 所属 | TSS | TES | PCS | SS | TR | PE | CH | IN | Deduction |
1 | 羽 生 結 弦 | ANA | 102.63 | 55.86 | 47.77 | 9.46 | 9.39 | 9.50 | 9.71 | 9.71 | 1.00 |
2 | 宇 野 昌 磨 | 中京大中京高校 | 97.94 | 53.54 | 44.40 | 8.93 | 8.54 | 9.07 | 8.86 | 9.00 | 0.00 |
3 | 無 良 崇 人 | HIROTA | 93.26 | 50.16 | 43.10 | 8.68 | 8.39 | 8.82 | 8.64 | 8.57 | 0.00 |
4 | 村 上 大 介 | 陽進堂 | 83.49 | 42.38 | 41.11 | 8.21 | 7.93 | 8.32 | 8.36 | 8.29 | 0.00 |
5 | 小 塚 崇 彦 | トヨタ自動車 | 78.19 | 37.08 | 41.11 | 8.29 | 8.00 | 8.18 | 8.32 | 8.32 | 0.00 |
6 | 田 中 刑 事 | 倉敷芸術科学大学 | 74.19 | 37.02 | 37.17 | 7.46 | 7.21 | 7.43 | 7.46 | 7.61 | 0.00 |
7 | 日 野 龍 樹 | 中京大学 | 74.03 | 38.95 | 35.08 | 7.14 | 6.79 | 7.04 | 7.11 | 7.00 | 0.00 |
8 | 中 村 優 | 関西大学 | 69.47 | 38.75 | 30.72 | 6.18 | 5.86 | 6.32 | 6.18 | 6.18 | 0.00 |
9 | 川 原 星 | 福岡大学 | 66.72 | 33.36 | 33.36 | 6.79 | 6.46 | 6.61 | 6.71 | 6.79 | 0.00 |
10 | 宮 田 大 地 | 法政大学 | 66.61 | 34.36 | 32.25 | 6.46 | 6.18 | 6.61 | 6.39 | 6.61 | 0.00 |
10位の宮田選手。
映像を見れるのを楽しみにしていましたが、なんと滑走順が早かったため、テレビ放映なし、です。LIVE中継はお手柄でしたが、こんな落とし穴があったとは・・・。
同じく法政から来た13位の服部瑛貴選手は映像あり、ステキでしたね~。ダイナミックかつダンサブルなスケーティングに加え、ビジュアル的にも人の目を引きます。
オンエアでは8位の中村優選手からでしたね。9位の川原選手も全国放送の枠内でした。公式ページにプロトコルがまだ出ていないので、詳細は語れないですが、中村選手は3アクセルを飛んでいたことは記憶に残っています。やはり日本は層が厚いですね。
日野龍樹選手
7位の日野選手。
ノーミスで会心の笑み。私も思わず拍手してしまいました。とってもとっても魅力的な選手で注目されてからのキャリアも長いので、彼のノーミスの演技、すごく嬉しかったです。フリーもノーミスが見てみたいですね。ファンの多い彼ですから会場も大興奮となることでしょう。
田中刑事選手
6位は同じく東日本選手権表彰台からの田中刑事選手。
NHK杯のSPではばっちり決めた冒頭の4サルコウが2回転になってしまいました。しかしながらその後の3アクセルとコンビネーションはうっとりするような美しい軸で完成させ、しっかり巻き返ししました。フリーの『椿姫』は大好きなプログラム、楽しみです。
小塚崇彦選手
5位に小塚崇彦選手。今大会いちばん見たかった選手。
怪我もあり、低迷が続く小塚選手の仕上がり具合や如何に。冒頭の4回転、そして3アクセルを着氷し、ほっと一安心。ラストのコンビネーション・ジャンプは乱れてしまいましたが、波瀾が起こるこの全日本で着実にHeroの座を射止める彼。フリー演技後のガッツポーズを今年も期待したいところです。
村上大介選手
4位には村上選手が入りました。
4サルコウと3アクセルが綺麗に入りましたが、コンビネーションで彼の売りである2ndジャンプの3ループに繋げることができませんでした。今季まだSPはノーミスがないので、このプログラムでノーミスだとどんな点数になるか見て見たかったのですが、残念です。フリーにも力があるので、表彰台の最有力候補であることには変わりはないですね。
無良崇人選手
さてトップ3。
無良選手はリンクインするところから、大変なオーラが漂っていました。
スケアメとNHK杯では単独だった冒頭の4トゥを3トゥをつけたコンビネーションにして完遂!そして十八番であるシビれるような3アクセルもラストの3ルッツも決めました。器械体操では着地が決まることを「刺さる」と言いますが、彼の今日の3アクセルは氷に滑らかに”刺さった”気がしてゾクゾクしました。ジャンプが全て入ったときの無良選手がこんなに素敵であることを改めて思い知らされました。
ブラッシュアップに努めている演技構成点も努力の甲斐あってISUの大会でも40点台に乗せてきています。それを証明する色気たっぷりのストレートラインステップで今日も満員の観客を思い切り引き込みました。会場にいたら、最もスタオベをしたかったのが無良選手でしたね。ワールドのチケット、掴み取って欲しいです。
宇野昌磨選手
2位は順当とも言える宇野選手でした。
スターティングポーズをとる彼からは、今日に限っては羽生選手を上回る「やってくれる感」が伝わってきていました。見る者に与えたその印象どおり、ノーミスのショートを披露してくれました。4回転の着氷が若干不安定でしたし、3アクセルもまだ覚えたての初々しさを感じさせるものの、そこがクリアできれば彼もISU主催で100点突破するのは時間の問題だと思います。フリーブログラム『トゥーランドット』はこれまで太田由希奈さんのものが一番好きでしたが、今季の宇野選手のものは表現に圧倒的な深みがあるので、男子選手の中では歴代1位と言っても過言ではないと思われ。コメントもいつも聡明で、人間的な魅力でも既に一流です。
羽生結弦選手
1位は当然のことながらの羽生選手でした。
が、第4グループで出てきた彼は気の毒なほど滑りづらそうに見えました。自他ともに認める「ライバルは自分自身のみ」との評価ではありますけれども、これは毎回勝敗が変動する真剣勝負のコンペ。いくら崇高な志を持った彼と言えども、闘争心を焚きつけてくれる存在は自分ひとりだけでは不完全なのだと言うことを見ている側に強く印象付ける結果となりました。カナダ杯のチャン然り、NHK杯のボーヤン・ジン然り、GPFのハビエルとアウェーの雰囲気然り、彼の立つ戦場を死闘の場と化すことのできる敵がいてこそ実力或いは実力以上のものが発揮できるものなのでしょうか。50点台60点台の選手が滑る同じリンクに、羽生選手の『バラード』が鳴り響くことがあれほど唐突で不自然に感じられることに本当に驚きました。
すると毎回同じVTRを巻き戻して見ているかのような精度の高い4サルコウが、飛び上がった途端に軸が傾き、転倒。正直この後建てなおせるのかどうか心配してしまいましたが、そこはさすがに取り越し苦労でしたね。3アクセルの着氷がいつもより前傾だったのも、少しヒヤリとはしましたが、いつ見ても同じ角度同じ姿勢で決めている技なので、私的にはより生き生きとしたドラマチックな演技に見えて感動的でした。
110点が相場の羽生選手なので、たった一度の転倒だけですから貫録の100点越えは余裕でキープでした。GPFですら約20点のアドバンテージを得たSPで、今回は10点ほどの差に2人が迫っています。この窮地を造成した宇野選手と無良選手は、天晴ですね!「世界一勝つのが難しい全日本フィギュア」の呼び声が伊達ではないことを証明してくれました。
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