新シーズンの幕開け
昨日10月2日、埼玉で開催されたジャパン・オープン2010。
いよいよ新シーズンの幕開けです。
五輪が終了し、4年という長いピリオドが始まる、その第一歩
新プロお披露目がここ日本で贅沢だぁ。
結果からお伝えしてしまうと、チーム日本、王座奪還です
良かった~。 選手の皆さん、おめでとうございます&お疲れ様でした。
浅田真央選手の新シーズン、新プログラム
JAPAN OPENの演技
真央ちゃんが今シーズンを共にするフリー、『愛の夢』。
ぴったりです。
寒色系衣装も相まって『ノクターン』『月の光』と共に3部作としたいほど、真央ちゃんの王道をいく作品ですね。
でもって。
今季は冒頭3アクセルじゃないんですね(今大会だけかな)。
思いこみで見ていたので、一瞬いきなり3A-3Tにまで到達したのか!?と早合点してしまいましたよ。有香さんの冷静な「ダブルアクセル、トリプルトゥループ」という解説で我に返り。
次のフリップはコンビネーションの筈が・・・あれだけ自信を持っているジャンプなのに、1回転のソロジャンプに。
でも次の瞬間、全身に鳥肌が立つ。
ルッツ!?・・・真央ちゃんがルッツの助走してる。感涙(ノ◇≦。)。
結果はeマーク付き回転不足にてダウングレード判定の、尚かつ転倒。あいたたた
(今シーズンよりDGには”>>”マークが)
でもいいの、その意気込みが私たちは嬉しくて仕方がないのよ。
スピンは優雅でレベル4。
ここからプログラムは後半に入り、この助走は・・・そうね、切り札のアクセル。
いけ~っ。
んっ、1回転で降りて来ちゃった。これが決まらないのは黄色信号。
気を取り直してフリップ。綺麗に回ったかに見えたのに、再び転倒。柔らかなスパイラル挟んで、
「あっ!幻のサルコウ」
・・・うるうる・・・入れてきたんだ・・・全くあなたって子は
しかしながら情け容赦なく7割ポイント。
最後に飛んだのは余裕のループでした。
演技終了後は、見たことないような「どーしよ、やっちゃった」っていう表情でしたけど、これはきっと団体戦ならではの責任感からくる焦り顔でしょうね。
度肝を抜かれた初戦の構成
ルッツとサルコウ、そしてセカンドにトリプル入れたコンビネーションに挑んで来たこと。果てしない希望を見いだした、実り多き初戦だったと思いました。
フリー得意な真央ちゃんが、92.44点というシニア転向後最低点だったけど、こんなマイナスだらけのプロトコル見たことないけど、そんなことどーでもいいんです。
バンクーバーでは金に届かなかった決定的な差を、裸一貫から叩き上げるんだーっていう真央ちゃんの心意気みたいなものを感じたって言うか。
でもその実、ジャンプ矯正っていう一大プロジェクトが頓挫しちゃわなければいいなっていう不安がどっと押し寄せてきたというのが本音。
新たなチーム体制
昨季グランプリシリーズでどん底だったジャンプを全日本までの2ヶ月間で完璧にリペアした長久保コーチとの師弟関係解消はショック極まりないです。どんなに長い時間を棒に振ってでも着手するつもりだった筈なのに・・・私もそれを100%支持していましたから。
長久保コーチはたくさん有望な選手抱えて、今や日本で一番勢いのあるチームじゃないかと思ってました。任せて安心って思ってたのに・・・長久保先生もまだまだ手放せる状態じゃなかったのに、とお思いのようで。
佐藤先生は、体に染みついたものを根こそぎ取り替えるのは乱暴なこと、という見解。大改革せず現状維持のまま微調整するお考えです。私の危惧は、数年前のように、シーズン途中で苦手なジャンプは全部引き上げてしまうことになってしまうのでは、というものだったりします。
真央ちゃんの言葉:
「”今季は”佐藤先生とやっていくことに決めた。でも長久保先生とは縁を切った訳ではない。シーズンオフにもう一度話し合う」
佐藤先生、ジャンプ指導の一人者でいらっしゃいますから。
世界選手権の頃には、相思相愛のチームになれてるといいですね。
そう言えば、難航しているキム・ヨナさんのコーチ探しが有香さんになるかも知れない、っていう噂。
この先も「真央ちゃんvsヨナちゃん」が展開されるとは想像しにくいんだけど(とっくに私の中では過去の人になってるヨナ)、有香さんが真央ちゃんに勝てる秘策を伝授することになるのかと思うと、ちょっとツラい気持ちになります。
得点と最終結果
PL. | Competitor | Nationality | TSS | TES | PCS | SS | TR | PE | CH | IN | Deduction |
1 | Joannie ROCHETTE | CAN | 122.71 | 58.95 | 63.76 | 7.93 | 7.71 | 8.07 | 8.07 | 8.07 | 0.00 |
2 | Miki ANDO | JPN | 115.02 | 57.01 | 59.01 | 7.54 | 7.14 | 7.32 | 7.39 | 7.50 | 1.00 |
3 | Cynthia PHANEUF | CAN | 99.50 | 42.94 | 57.56 | 7.18 | 6.93 | 7.18 | 7.25 | 7.43 | 1.00 |
4 | Sarah MEIER | SUI | 92.73 | 39.81 | 52.92 | 6.75 | 6.43 | 6.57 | 6.71 | 6.61 | 0.00 |
5 | Mao ASADA | JPN | 92.44 | 37.28 | 57.16 | 7.46 | 7.04 | 6.68 | 7.43 | 7.11 | 2.00 |
6 | Julia SEBESTYEN | HUN | 81.48 | 30.50 | 50.98 | 6.61 | 6.18 | 6.36 | 6.39 | 6.32 | 0.00 |
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