【2023-2024】スケートの町・苫小牧で開催された「国スポ」フィギュア／女子ショート

contents

1 国スポとは？
2 目移り必至！女子シングルSP

国スポとは？

日本スポーツ協会
文部科学省
北海道
（公財）日本スケート連盟
（公財）日本アイスホッケー連盟
苫小牧市

が主催する、「スポーツの普及と国民の健康増進を図り、地方スポーツの推進・地方文化の発展に寄与する大会」。
正式名称、第78回国民スポーツ大会冬季大会。

今までこの大会を身近に感じたことはなく、興味を持つ機会もなかったのですが、フィギュア関連ニュースをフォローする課程でその存在を知りました。

この大会に最初に体がシフトしたのは、坂本花織選手が大会に出場する一報を聞きつけたときです。
それから大会HPをくまなくチェックし、全日本や国際大会レベルの派遣選手が多く出場することを知り、中でも男子シングル・女子シングルが一度に見られる日ということで1月30日を生観戦・決行の日、とスケジュールしました。

目移り必至！女子シングルSP

白岩優菜選手

10:40競技開始。
第2グループで登場の白岩選手！
この瞬間に間に合うにはどうすればよいか･･･の逆算で旅程を組み立てたほどの私にとってはマストのお方です。

ジュニアの頃はセカンドに3Loopという付加価値の高いコンビネーションでスターダムにのし上がった彼女。今日は3-2のコンビネーションだったけど、清楚さと優雅さは今も変わらず。あなたを見られて、本当によかった。本懐を遂げた気持ちで、大きく大きく拍手を送りました。

住吉りをん選手

第３グルーブの最終滑走は住吉りをん選手。

６分間練習のときから、ひと際存在感を放っていましたが、競技が開始するとその違いは歴然でした。スターティングポーズの直後から、音楽を「表現する」レベルが格段にアップし、この日１回目の鳥肌が立ちました。会場の緊張感は一気に国際大会のそれに。コンビネーションのセカンドが若干不鮮明になって回転不足ついちゃいましたが、この時点でのトップに立ちます。

青木祐奈選手

第４グルーブに入ると、全日本のごとく、誰を見てよいかわからないほどのますます豪華な6分間練習がスタートします。

第１滑走で登場したのは、青木選手。
今季NHK杯で、（あの渋いジャッジに誰もが泣いた中）日本人女子最上位を勝ち取ってくれた彼女。期待値がグーんと上がります。

冒頭、必殺技の3Lz-3Loを当然狙ったでしょうが、ファーストジャンプで着氷乱れてセカンドつけられず。後半のフリップに2Tという応急処置に。持ち点には届かない58点台のスコアとなってしまいました。

樋口新葉選手

次は樋口選手。会場から飛ぶ声援も、ふた回りくらい大きくなります。

冒頭2A、軽やか。続く3Lz-3T、いいですよ！
これは行くか！と思ったところ、最後の3Fで残念ながら転倒･･･。

それでも地肩の強さを見せ、63点を獲得しました。

松生理乃選手

スモーキーピンクの衣装が映える、松生選手。
全てのジャンプ、成功！滑りも美しいです。

69点の高得点を叩き出し、暫定トップに躍り出ました。

河辺愛菜選手

まだまだ続きます、北京五輪のオリンピアン・河辺選手。

まずは2A、余裕。3Lz-3T、盤石。
後半のフリップが２回転になっちゃった･･･痛恨の無得点。得点は伸びなかったけれども、華やかさは健在でした。

江口マリア選手

最終第６グループ。
これまでノーチェックだったなんて！･･･の江口選手。

プログラム『river flows in you』、鈴木明子さん振付。美しい彼女にぴったりの選曲と演技ですね。そしてノーミスです。

心打たれました･･･。
評価も完璧、マイナス要素なし、です。

今から坂本選手を待つ観客のそぞろな気持ちを、ガッチリ掴み、ハートに深く突き刺さる演技でした。SP４位。今後は要注目だわ！

坂本花織選手

来ました、世界女王。
直前が江口選手だったため、お膳立ても申し分ございません。

GOE満点が常習の2A。その迫力に全身がシビれまくる。
続く要素も安定の出来栄え。会場はスタンディングオベーション、バナーも舞っています。

今更ですが、今回の試合。
得点出るのが通常より早いのか、キスクラまでの距離が遠いのか、選手たちは競技終えてブレードにカバーつけて歩き始めたくらいに得点が発表になります笑。中には定位置で評価を受けようと走る選手がチラホラ。元気印の坂本選手も御多分に漏れず、「キャハ」って感じで走ってキスクラまで辿り着きました。

そこで出てきた得点は79.66点！
客席は再び大きな拍手が鳴り響きました。

女子ショートの結果

PL.	選手名	TSS	TES	PCS	CO	PR	SK	Deduction
1	坂本花織	79.66	42.64	37.02	9.33	9.42	9.08	0.00
2	松生理乃	69.37	38.45	30.92	7.83	7.75	7.67	0.00
3	住吉りをん	65.75	35.72	30.03	7.58	7.58	7.42	0.00
4	江川マリア	65.57	36.64	28.93	7.33	7.50	6.92	0.00
5	三宅咲綺	65.12	36.64	28.48	7.08	7.33	7.00	0.00
6	樋口新葉	63.32	33.28	31.04	7.67	7.92	7.75	1.00
7	青木祐奈	58.41	29.26	29.15	7.25	7.42	7.25	0.00
8	吉岡詩果	57.55	32.61	24.94	6.25	6.33	6.17	0.00
9	河辺愛菜	56.84	27.58	29.26	7.25	7.50	7.25	0.00
10	石田真綾	55.28	30.22	25.06	6.25	6.42	6.17	0.00