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【2008-2009】世界フィギュア女子シングル/勢いを増す韓国キム・ヨナが完全優勝

世界選手権女子シングルは、韓国のキム・ヨナ選手が200点越えのハイスコアで優勝しました。
不振にあえぐ浅田真央選手、実力伯仲の安藤美姫選手も意地を見せる戦いとなりました。

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世界選手権、閉幕

世界選手権、終わってしまいましたね~・・・はあ~(´‐ω‐)=з

女子シングルの最終結果、

1st キム・ヨナ 207.71(76.12, 131.59)
2nd ロシェット 191.29(67.90, 123.39)
3rd 安藤美姫 190.38(64.12, 126.26)

真央ちゃんが、いないっΣヽ((◎д◎ ;))ゝ

il||li_| ̄|○il||li   がっくし・・・

底なしの敗北感です( 〇□〇)。

振り返り:ショートプログラム

1st キム・ヨナ76.12
2nd ロシェット 67.90
3rd 浅田真央 66.01

今季最後のショートでしたが、真央ちゃん、不安のルッツがうまく入らず大減点。それでもシーズンベストということで、いかに真央ちゃんのショートが今シーズン不調であったかがわかります。

それでも大きな大きな収穫は、今季初めて3F-3Loが認定されたこと!

“例え世間が認めなくても、私は自分の意志を曲げないわ”

という真央ちゃんの執念が、シーズン最後の大会で、ようやく実りました。おめでとう

一方のヨナ選手は76点台というむちゃむちゃな高得点。審判の方たちがどんどん壊れていく様子が伝わってきますねえ(苦笑)

今季好調のロシェットさんが、これまた順当に2位につけました。

【問1】76.12-66.06=10.06

はあ~、なんて悲しい引き算(ノ_-。)

絶不調の四大陸から1ヶ月足らず。

試行錯誤を繰り返す真央ちゃんに、この10点差をひっくり返せとは、到底言えない訳で。でも、3Aふたつ入れたら130点越えもあるかも、ヨナ選手がパーフェクトを逃すと言う援護射撃でもあれば、なくもないかな、と言う淡~い期待もありました。

安藤選手が4位、村主選手が9位につけ、翌日のフリーを迎えました。

勝負のフリー:第1~第3グループ

キャンディス・ディディア(FRA)

まず第1グループに登場した、ショート19位のフランス、キャンディス・ディディアちゃん。今年のユーロで見初めました、とってもビューチフルなお方。

トリプル・トゥを飛んだときバランスを崩し転倒、そのままボードに一直線に激突、倒れたまま動かなくなってしまいました
音楽も止まり、救護班に抱えられながらリンクサイドに。すごい痛そうだったけど、3分以内というルールに気丈に立ち向かい、もう一度リンクに戻りました。痛めた腰を庇いながらの演技なので恐ろしくて見てられなかったけど天晴れな根性でした。

アリッサ・シズニー(USA)

今季の全米女王、アリッサ・シズニーちゃん。なんで第2グループなんかに・・・。フリーは辛うじてノーミス。回転不足をとられがちの彼女、今回も3Loでダメ出しが。ひときわ目を引く美しい高速スピンが代名詞のシズニーちゃんは、日本の未来ある女の子スケーターたちからも絶大な人気を誇ります。

村主章枝(JPN)

第3グループの第1滑走は、村主さん。
解説の千香さん、ひと言も話さなくなる(笑)。豊先生が、淡々と解説を続けます。

村主さんは新採点法になって苦労が増えた方のおひとりかと。それでも昔はかたくなに拒んでいた(?)柔軟性を必要とされる難しいポーズでのスピンやスパイラルに挑んでらっしゃいます。ジャンプに多少の失敗があったものの、本日初のトータル160点越え。GPシリーズなら表彰台も狙える得点でしょうが、この後強者が続々登場して来ます。

エレーナ・ゲデバニシビリ(GEO)

ショート8位のグルジア/ゲデバニシビリちゃん。

衣装と髪型がショートとかぶりまくりでしたが、彼女がジャンプを決めた試合を見るのは久しぶりです。順調に育っていれば今頃表彰台をも脅かす存在だったとは思うのですが。コーチも代わったらしいですし、ひとつひとつ、問題をクリアして世界のトップに上がってきて欲しいです。

勝負のフリー:最終グループ

浅田真央(JPN)

さてさてさて、最終グループ。

今日の私は、とても心穏やかでした。
この直後に真央ちゃんがどんな演技をしようと、全て受け入れる覚悟ができていたから(身内か

ところが、『仮面舞踏会』が始まって、最初の3A-2Tが決まった途端、一気に欲が出てきてしまいました。「まだチャンスはあるっ」そう思ってしまったんでしょうねえ。そっからはもう、心臓のばくばく音が脳天に突き刺さるくらいの緊張で、両手を強く強く握りしめながら画面を見つめていました。

ふたつ目のトリプルアクセル

・・・回転足りない
そして転倒

どよ~ん・・・

真央ちゃんには金メダルしか似合わないため、ここで、私的にはもう終わってしまった感がありました。

ああ、でも笑顔で演技を続ける真央ちゃん。

きっと今できる全てのことを真央ちゃんはやったんだろうな。うん、それは伝わったの。なので、やっぱり感謝と誇りの涙が出てきました

ジョアニー・ロシェット(CAN)

やってる内容は真央ちゃんには太刀打ちできないけれども、この人がもしパーフェクトに演技したら、抜かれちゃうんだろうな、と不安がよぎる。次のオリンピックがカナダということもあり、突然脚光を浴びるようになった。それは、見る人(豊先生や千香さん)が見ると、妥当な評価らしい。何を言っても負け惜しみになってしまうけれども、やっぱりミスが殆どなくて、暫定1位になってしまいました。

安藤美姫(JPN)

第3滑走。安藤さん。

もうこうなったら、あなただけが頼りよ!(失言です) 

なんとか金メダルを日本に

祈るように見つめていたら、とてもいい出来で演技を終了してくれました。3-3は回避して、無難ではあるけれども、ジャンプは全て成功。ループだけは回転不足になっちゃったけど、アクセル以外の3回転を全部飛んだ人は安藤さん1人だけだったんじゃないかしら。暫定2位になって、この時点で真央ちゃんは表彰台さえも絶望的になりました。

キム・ヨナ(KOR)

キム・ヨナ登場。
『シェヘラザード』・・・好きなんですよ、いいプログラム選びますよね、ホントに。

勝てないかも知れない真央ちゃんを、心穏やかに見られると思った理由は、今回はどう足掻いても、神はヨナさんに降りてきてるのがわかっちゃったからなんですよね。客席の大歓声を、この会場のどこかで真央ちゃんは聞いているんだろうなあと思うと胸が痛んだけれども、もう誰にも止められない勢いで滑りきってしまったヨナさん。真央ちゃんが欲しくて欲しくてたまらなかった200点越えの記録も、「別に意識していない」と言いながら、あっさりと達成してしまいました。

カロリーナ・コストナー(ITA)

コストナーちゃん。

・・・・・・・どした!?

3回転は冒頭のお手つきしちゃったフリップのみ。あと回転不足のトウループがひとつ、あとは1回転がメインで、ショート5位から総合12位に転落。これでイタリア女子のオリンピック枠は1つになっちゃったそうです。ユーロ見てたらイタリアにもう1人いい選手いたのに・・・痛すぎですよね。

ラウラ・レピスト(FIN)

最終滑走、ラウラ・レピストちゃん。
フジでは今シーズンから「ローラ」ちゃんと呼ぶことにしたらしい。

この方は本当に、衣装もメイクもお上品で、素敵ですよね。クイーンって感じ。世界に衝撃デビューしたご自慢の3T-3T、attemptしましたけれども、2T-2Tになってしまいました。

ずら~っとアジア&アメリカが上位を占める中、6位の彼女がヨーロッパ勢の最上位となりました。欧州女王の面目躍如、です。

最終結果は

FPl.NameNationPointsSPFS
1Yu-Na KIMKOR207.7111
2Joannie ROCHETTECAN191.2923
3Miki ANDOJPN190.3842
4Mao ASADAJPN188.0934
5Rachael FLATTUSA172.4175
6Laura LEPISTÖFIN170.0767
7Alena LEONOVARUS168.91116
8Fumie SUGURIJPN164.5899
9Sarah MEIERSUI163.371010
10Elene GEDEVANISHVILIGEO162.48811

シーズン終了

これで、2008-2009シーズンの全試合が終了しました。

オリンピック枠もそれぞれ決まり、シーズンオフを経て勝負の年、2009-2010シーズンを迎える皆さんです。

2008-2009シーズンの真央ちゃん

真央ちゃんの今シーズンは、起伏の激しい、色々あった1年でした。
今年頑張ってきたことは、全てバンクーバーのため。完成型ではないけれども、踏み台を高くするための意義ある挑戦。

グランプリファイナルでは史上初、フリーに2つのトリプルアクセルを入れることに成功しました。

世界選手権では3F-3Loを決め、11.30という最高値の2連続ジャンプをものにしました。(ヨナの3F-3TはSPでは10.10、FPでは9.90)

私が真央ちゃんをこよなく愛するのは、挑戦する気持ちを忘れないからなのです。
かつて4回転ふたつ決めても表彰台に乗れる保証のなかった時代から、男子は危機感と向上心が後退してしまいました。女子も3-3を飛ぶ実力のある選手がいるのに、回避するケースが多くなってしまいました。採点法も、その逃げの姿勢に加担しています。戦略としては、基礎点を上げるよりGOEの加点を狙う選手が主流となってしまっています。だけど、これがスポーツである以上、技はどんどん進化していかなければならないし、その精神こそがみんなが目指して止まないオリンピックのスローガンなのですから。

  • 今シーズンの結果を踏まえて、真央ちゃんとタラママは来季どう出るか
  • 男女とも3枠となったオリンピックの出場権を、どの選手が獲得するのか
  • 大ちゃんは、帰ってこれるのか

半年後には最も重要で最も注目すべきシーズンが始まります。もうカウントダウンが始まっている気分です。

真央ちゃんの試合後のコメント:
「自分の演技には満足している。大きな舞台を3回経験できて、来季につながる。もっと頑張ろうという思いが強くなった。まだまだ課題はあるのでもっといい演技ができるように頑張りたい」

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