チケット争奪戦の末、生観戦を勝ち取ったものの
男子バレーボール世界最終予選兼アジア大陸予選が終わりました。
結果は2勝5敗の7位。
「アジア最上位」にも「その他の上位3チーム」にもなれなかった日本はリオ五輪の出場権を逃すという最悪の結果となりました。
5月31日の対ポーランド戦、6月1日の対イラン戦は幸いにも生観戦する機会が持てました。 このチケットを獲るのも至難の業でした。 昨年のW杯で日本男子バレー界に再びエキサイティングな時代が到来し、当初土日のチケットを獲ろうとスタンバった私でしたが、購入ページにアクセスできたときにはS席完売!というフィギュアスケートレベルの競争率となり、やむを得ず平日の観戦に切り替える羽目になったほど。 予想通り、東京体育館には大会開始日から連日超満員の観客が押しかけていました。
2015W杯の善戦で期待がMAXだった
激しいマークに遭う石川祐希選手
最初の2戦は自宅でのテレビ観戦でした。
2015W杯でその名を世界に轟かせた日本の救世主・石川祐希選手が御多分に漏れず私のオシメンでしたが、ノーマークだったW杯と違ってがんじがらめのマークに合うであろう彼がどこまでスコアを伸ばせるのかが不安の種でありました。 そんな心配をよそに、第1戦の1セット目こそぎこちなさはありましたが、石川選手のテクニックと強心臓は最後まで健在で、今大会を通じて唯一の希望として収穫を残しました。
2015年W杯の戦績然り、準備段階の手応え然り、全日本としてはスタッフも選手も、かなりの確固たる自信があって臨んだ大会だったことでしょう。結果が伴わないことに戸惑い、どんどん深みにはまっていった様子がこちら側にも伝わってきて、実際矢面に立たされた選手たちの心情を思うと切なくてたまらない気持ちになりました。
観客の私たちも2015W杯での上出来の結果に酔いしれたままでしたね。 あの勢いのまま、五輪切符を勇敢に取りに行くものだと、安易に夢見てしまいました。
最後まで声援を送り続ける
リオ行きが消滅してからは自宅観戦でしたけれども、それでも東京体育館に詰めかけた満員の観客同様、私も最後まできっちり声援を送りました。泣きそうになりながら・・・。 やっぱりバレーには、そんな思いをしてでも応援したい「魅力」があるんでしょうね~。
オリンピック予選を生観戦した興奮
日本の組織だった応援のからくり
全日本バレーチームの生応援は人生初でしたけれども、いろいろな発見がありました。
あの統一された応援は組織的にプランされたものでした。 試合前は曲に合わせた振りつきの声援をみっちりとレクチャーされます。そして試合中どのエールを送るのかは会場のスクリーンに指示が映し出されるんです。
私たちはそれを見ながら太鼓に合わせて金色のスティックバルーンを振る。自然と声も張ってしまう。
覚えちゃいましたよ、
「Go!Go!Go!勝利を、Rio、Rio、Rio、Hop! Step! Jump! Come on, come on, come on, come on, Let’s GO! GO! GO!」
の踊り(笑)。
こんなに会場がひとつになる応援があるものだろうか、とその点はとても感慨深かったです。
一部、マナー違反の応援
私としては相手チームのミスによる得点に拍手を送るのはスポーツマンシップに反しているような気がして躊躇われましたが、そんなマナー重視は不要なんですかね・・・。 会場に10人くらいしかいなかった某国チームのえげつない応援には正直飽きれました。
相手チームがサーブを打つときに突拍子もない奇声をあげたり鳴り物ブーブー言わせたりして、サーバーを驚かせて妨害するというやり口。 日本戦以外は会場ガラガラでしたから、ダイレクトに選手たちに伝わるんですよ。 最終日の日本戦のときも360°満員の敵陣相手に同じことしてたんでしょうか。テレビの画面からは判別できませんでしたけど(笑)。
良心的な日本人の目には”あってはならない侮辱行為”に移りますが、愛国心の現れという大義名分のもと、日本もこのくらいの図々しさ出していかなきゃいけないんでしょうかね。 礼儀正しい応援でも世界一になってくれると後味も良くてありがたいんですけど。 会場もお茶の間もこれだけ熱くするバレーですから、オリンピックで金メダル獲ったらさぞかし盛り上がるんでしょうね。 いつかそんな時代が来るといいな。